不動産投資をしていると、全くのトラブルなしに運用しきることは難しいです。
中でも入居者からのクレームは突如として起こります。
今回は、本当にあった管理会社へのクレーム7選!トラブルがあった時のポイントを徹底解説というテーマで記事をお届けします。
クレーム対応から、オーナーの将来を見越して対応してくれるかどうかで良い管理会社かどうかはわかります。
本当にあった管理会社へのクレーム7選
入居者からのクレームを直接オーナーが対応することは少ないと思いますが、管理会社には日々様々なクレームが寄せられます。
本当にあったクレームはこちらです。
- 共用部分の電気ケトル使用
- 鳩
- 寄声を発する入居者
- 不審者侵入
- 大量の虫発生
- 月一夜逃げ
- ゴミ屋敷からの漏水クレーム
順番に見ていきます。
共用部分の電気ケトル使用
ワンルームマンションで不動産投資を行っていても、マンションには共用スペースがあります。
共用スペースで何と電気ケトルを使ってお茶を淹れているとのことでクレームが入居者から入りました。
マンションの共用部分は、居住者様の共用スペースになるため常に清掃が行き届いておりかつ不正な利用がないようにする必要があります。
今回のケースは特殊ではあるものの、共用スペースを破損したり汚したり、最悪のケースは火災に発展する可能性もあるため該当の入居者に厳重注意で辞めて頂きました。
鳩
ベランダ部分に鳩が来ることってありませんか。
物件によっては1,2羽程度来ることもありますが、今回のケースは何とベランダに6羽も鳩がおり入居者からクレームになったケースです。
鳩よけネット、鳩対策用の剣山など試しましたがいずれもダメで最終的にはウッドデッキの下の鳩の巣を発見しそれを駆除することで解決しました。
たかが鳩されど鳩で、放置していると鳩の糞や害虫被害にもなります。
入居者の快適な住生活に大きな影響を与えるので迅速な対応が必要です。
奇声を発する入居者
せっかくの自分の住まいが、日々騒音しかも奇声に悩まされる、考えただけでも嫌な事例です。
この事例は、昼夜問わずとある入居者が奇声を発する為、近隣住民から毎日クレームがありました。
本人へ注意喚起するも、洗脳電波が発生されているせいだと認めず、奇声は辞めない。
再度直接注意に行くも、パチンコへ逃げる為直接会えず、やっとの事で会うことができ次奇声を発して迷惑行為をしたら、強制退去の約束を取り付けました。
結果として、約束をした次の日にさっそく奇声を上げ警察が来る始末に。
役所の方と現場へ行き、本人を捕まえて注意喚起しそのまま強制退去の話をお伝えしました。
生活福祉課で次の賃貸が決まるまでの簡易宿泊施設を用意することになりましたが、頑なに断られました。
退去日当日、なぜかその入居者は晴れやかな笑顔と共には夕日に向かって歩いて消えて行きました。今後を知る者は誰もいないそうです。入居者の奇声、騒音問題は警察沙汰にも発展しかねないクレーム問題で、管理会社が直接本人に注意喚起することもあり得ます。
不審者侵入
自宅で就寝しているときに、自分のベットの下に不審者がいたらどうしますか。
人によっては恐怖で失神するかもしれません。
暑い夏の夜に、ベランダの窓を開けて就寝していた女性の部屋に、隣の家の男性が侵入し女性のベットの下で寝ていたというクレームです。
クレームで済むだけましで大きな犯罪に発展しかねない事件です。
女性は不安で即退去。
こういった事件の後の客付けできるかは管理会社の手腕が試されます。
大量の虫発生
ふとベランダを開けて大量の虫が、想像しただけで嫌になり家に帰るのも嫌になりますよね。
ベランダに大量の虫が発生しているとのクレーム。
原因不明でおそらく排水溝か何かに腐敗物が詰まっていたことが原因とされますが、事象が長引くと著しく入居者の不信感を抱かせてしまい最悪退去になるケースです。
管理会社は連絡を受け即日対応できるスピード感が大事です。
もし本件のオーナーが自主管理をしていた場合は、日中仕事があったりすると駆けつけることもできず柔軟に対応できなかったでしょう。
月一夜逃げ
外国人労働者や日雇い労働者が多く住むアパートの話。
月一回必ず夜逃げの出るアパートで、周りの入居者も安心できないとのクレームが入りました。
管理会社と保証会社がいい加減に入居者の審査をして、入居者をつけているとこういう被害にもなりかねません。
また夜逃げした後の管理会社の対応力も管理能力の手腕が試されます。
ゴミ屋敷からの漏水
あってはならないことですがマンションに住んでいると、上の部屋から漏水することがあります。
一回でも漏水被害が発生すると即入居者からクレームになります。
漏水調査を上の階の人にお願いするものの、その入居者は拒否。
らちが明かないので、漏水原因を作っている入居者の会社に連絡をし上司から連絡することで何とか部屋を見せて頂けたのですが、結果腰の位置までのゴミ屋敷。
ゴミから液漏れをしていて結果的に下の階に漏水していることが判明しました。
上の階は法人契約で社宅として利用していた為、結果として入居者の勤務先の会社負担で漏水被害に関しての費用はまかなってもらえました。
漏水被害のクレームは最も起きやすいクレームのひとつ
漏水被害のクレームは建物の老朽化にも伴い最も起きやすいクレームの一つです。
ただ、漏水被害が出た時の加害者側の特定、被害者側の被害範囲の特定など管理会社が率先して手を打つことが多く複雑化しやすいクレームでもあります。
漏水被害に関しての管理会社の役割に関してはこちらの記事に詳しくまとめましたので合わせてご覧になってみてください。
参考>>マンションの天井からの水漏れ!漏水被害の対処は管理会社の腕の見せどころその④【現役管理会社社員が秘訣を暴露】
クレーム対応が管理会社の手腕の発揮どころ
管理会社の仕事は、入居者対応全般になりますが、今回記事にしている入居者からのクレーム対応は特に管理会社の手腕が問われます。
入居者の不満を解消しその上でいかにオーナー負担にならないように先を読んで対応してくれるかは良い管理会社かどうかの見極めになります。
特にこの記事を投稿している2020年4月現在はコロナウイルスによる今後不動産市況の悪化も見込まれます。
コロナショックに関しての記事はこちらにまとめています。
参考>>コロナショックを乗り越えろ!コロナショックで想定されるマンション管理のポイントを解説!その⑤【現役管理会社社員が秘訣を暴露】
将来の経年劣化時を見越した対策を取ってくれる
例えば、クレーム集の一つに漏水被害を上げました。
漏水被害といっても、被害個所は様々です。
壁紙(クロス)や床(フローリング)が濡れてしまい張替が必要になる事もあれば、換気扇等の電化製品から水漏れが発生し、交換が必要になる事もあります。
漏水被害で大したものでない時は水を拭けば一見問題ないように思いますが、経年劣化していくとその時の漏水被害が実はきっかけだったということも起こりえます。
クレーム対応をした時はなんともなくとも将来の劣化を見越して管理会社が火災保険で対処できないかなどの見積もりを取ってくれるか、要はオーナーの資産を中長期守ってくれるような動きを良い管理会社であればやってくれます。
クレームがあった時に管理会社から色々提案があるか
クレームがあった時にまずは入居者の苦情対応をしてしっかり火消しをすることが管理会社の最優先の仕事になります。
その上で、今回のクレームがあり費用が発生したのであれば5~10年先を見据えて費用の見積もりをしてくれる、オーナーの為にひと汗かける管理会社がいい管理会社です。
一方でトラブルを全く解消できないと、良くない口コミも広がり長きにわたって空室に発展する可能性があります。
依頼している管理会社を変更しようか検討する場合には、下記記事に詳しくまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>>管理会社は後から変更できる!変更することのメリット・デメリットを徹底解説!その②【現役管理会社社員が秘訣を暴露】
まとめ 管理会社へのクレーム対応は手腕を見極められるポイント

今回は、本当にあった管理会社へのクレーム7選!トラブルがあった時のポイントを徹底解説というテーマで記事をお届けしました。
そもそも入居者からのクレームがないことが理想ですが、いつ起きてもいいように良い管理会社を選びたいものです。
管理会社の手腕次第でワンルームマンション投資の最終利益に大きな差が出ます。
とはいえ、どこの管理会社がいいかをご自身で判断するのはなかなか難しいですよね。
そんな時はお一人で悩まずに、ワンルームドクターに相談してみてはいかがでしょうか。
無料でご相談を承りますのでご希望あれば下記フォームからお問い合わせください。